埼玉県鴻巣市吹上富士見に所在する中学校
耐震性能が不足していた既存校舎を解体し、その跡地に「普通教室棟」、「共用棟」及び「特別教室棟」の3棟で構成した建物計画である
共用棟を中央に配し、両翼に普通教室棟と特別教室棟が位置する
また、その他の既存建物とは新設の鉄骨造平屋建ての渡り廊下で繋がっている
普通教室棟及び特別教室棟は、地上3階、塔屋1階建てで、おおよそ44.00x10.50mの長方形に階段室等が建物北側に取り付いた平面形状を成し、
共用棟は、地上3階建て15.00x22.00mの長方形の平面形状を成している
各棟とも、桁行方向をラーメン構造、梁間方向を耐震壁付ラーメン構造とした架構形式である
構造計算に当たっては、耐震安全性の分類:Ⅱ、重要度係数:I=1.25として行った
桁行方向はルート3の計算ルートを適用し、許容応力度及び層間変形角1/200以下を満足すると共に、剛性バランスが良好で十分な保有水平耐力を有した構造とし、
梁間方向はルート1を適用し、許容応力度を満足をすると共に、十分な壁量・柱量を有した強度型の構造とした
基礎は敷地内で行われた地盤調査結果に基づき、深度-18.85~19.71m以深の砂礫層を支持地盤とする認定工法の杭基礎
工法は節形地盤改良体+既製杭(SC杭+PHC杭)の高摩擦力工法(特殊摩擦支持工法)を採用した