東京都神楽坂、飯田橋駅から毘沙門天までの上り坂のほぼ中間に位置する、地下1階、地上8階建てのテナントビル
この街の中で、目を引く存在でありながら、違和感のない邪魔にならないオブジェの様な建築をめざし設計された
本建物は12.05x4.63mの平面形状で、間口方向のスパン長さに対する高さの比、いわゆる塔状比が4を超える塔状建物である。また、最上階8階は柱の数が4本で不静定次数の低い建物となることなどから、耐震設計には十分な配慮が求められた
基礎は引抜きや転倒に十分な強度と耐力とを発揮する場所打ちコンクリート杭を採用した。せん断破壊が先行し急激な耐力低下を防止するよう耐震的に有効でないコンクリート壁には完全構造スリットを施した
X方向(長手方向)はルート2-1、Y方向(間口方向)はルート3の計算ルートを適用して構造安全性の確認を行った
基礎は敷地内で行った地盤調査結果に基づき、深度20.7m以深の良好な細砂層を支持地盤とする場所打ちコンクリート拡底杭のアースドリル工法を採用した