・本建物はおおよそ14.50x54.00mの長方形に、主軸方向が45°傾斜したV字型が取り付く平面形状を成し、外周部にはバルコニーを配した計画である。
・長方形ゾーンは桁行方向9スパン、梁間方向2スパンで、主要スパンは桁行方向5.40m、梁間方向9.00m。
階高は1階:4.00m、2階~4階:3.20m、5階:4.00mである。
・V字型ゾーンは桁行方向5スパン、梁間方向2スパン、主要スパンは桁行方向5.40m、梁間方向9.00m。
階高は1階:4.00m、2階~5階:3.20mである。
・主柱は建築構造用冷間ロール形成角形鋼管(BCR295)及び建築構造用炭素鋼管(STKN400B)を用い、柱-梁接合部は通しダイヤフラム形式とする。ダイヤフラムはSN490C材を用いる。
・柱脚は国土交通大臣認定を取得した露出型弾性固定柱脚工法を採用する。
・大梁はSN400B材、小梁は溶接を有するものはSN400B材、その他はSS400材のH形鋼を採用し、現場接合部は高力ボルト接合とする。
・2階~R階の床版は、デッキプレート+普通コンクリートの合成床版で、デッキプレート端部を鉄骨フランジへ焼き抜き栓溶接にて接合し剛床性を確保する。
・1階床は鉄筋コンクリート造(RC造)で、床下を緊急の場合の雨水貯留槽や設備配管ピットなどの設備スペースとして活用する。
一部、土間コンクリートスラブであるが、杭・基礎及び地中梁の設計に当たっては適宜1階床荷重を考慮して行う。
・基礎は敷地内で行われた地盤調査結果に基づき、良好な砂質土を支持地盤とする認定工法の杭基礎である。