岩手県盛岡市飯岡新田に建つの鉄骨造、地上4階建ての住宅販売事務所
それぞれ長方形の平面形状をもつおおよそ①16.70mx41.90mの3階建て(一部4階建て)、②16.45mx12.75mの2階建て、③12.75mx16.50mの1階建ての3つのブロックが一体となり空間を構成している建築物である
架構形式は、X・Y両方向ともラーメン構造
X方向5スパン、Y方向8スパンで、主用スパンはX方向:11.33m,Y方向:8.10mで、最大スパンは構造柱芯間で11.33mの計画である
X・Y両方向共にルート3の計算ルートを適用し、許容応力度及び層間変形角1/200以下を満足すると共に、剛性率0.6以上、偏心率0.15以下を目指し、十分な保有水平耐力を有する構造とした
構造解析は床段差や吹抜けを考慮し、仮想階や独立水平変位の設定などを行い実態に即したモデリングにより構造安全性を確認した
主柱は建築構造用冷間ロール成形角型鋼管(BCR295)を用い、柱-梁の接合部は通しダイアフラム形式とし、ダイアフラムにはSN490C材を用いた
柱脚は国土交通大臣認定を取得した露出型固定柱脚工法を採用
大梁はSN400B材およびSN490B、小梁は溶接を有するものはSN400B材、その他はSS400材のH型鋼を採用し、現場接合部は高力ボルト接合とした
2階~R階の床版はデッキプレート+普通コンクリートの合成床版で、デッキプレート端部を鉄骨フランジへ焼抜き栓溶接にて接合し剛床性を確保した
基礎は敷地内で行われた地盤調査結果に基づき、基礎下に深層混合処理工法による地盤の柱状改良を施した直接基礎を採用した