桶川市の介護老人保健施設の工事が始まりました
設計・監理は㈱アライ設計
㈱スタジオ創 髙橋和夫は構造設計・監理を担当
試験杭の立会い検査です
工法はソイルセメント併用羽根付鋼管杭の回転埋設工法(ATT工法)で柱状地盤改良と鋼管杭工法を合わせた工法です
先ずは、材料検査
設計図とおりの材料が納入されているかの確認します
杭径・杭長・羽根径や厚み、材質を確認します
続いて、柱状改良の注入材料(ソイルセメント)検査
セメントミルクの比重を測り、適正性を確認します
プレボーリング開始
杭芯を合わせ杭孔を掘削します
同時にセメントミルクを注入します
杭の打設(挿入)
プレボーリング終了後、杭を挿入します
杭打機に備わっている計器とトランシットとで杭の垂直度を確認しながら施工します
本工事で採用した杭工法は、支持杭と摩擦杭を併せた工法で、杭先端支持力に耐力の多くを期待する支持杭と異なり、試験杭で支持層を確認してOKというものではありません
試験杭は、事前に行った地質調査(ボーリング調査)結果と地層に相違がないかどうかの確認がポイントで、杭の支持耐力を確認するものではありません
施工者にとっては、施工性や施工状況の確認をするこという目的もあります
試験杭は本来、設計通りの支持耐力が確保されるかどうか、つまり、安全性が担保されるかどうかを確認することがわれわれ監理者にとっては第一義であったはずですが、現状はただのデモンストレーションになってしまったように感じます